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加味逍遙散の効能~不眠、不安症について

加味逍遙散が向く不眠、不安のタイプとは?

加味逍遙散(かみしょうようさん)は、当帰芍薬散や桂枝茯苓丸とあわせて三大婦人薬と呼ばれ、主に更年期障害など婦人科系の症状に使われる漢方薬です。加味逍遙散は幅広い効能効果をもっており、今回はその中でも不眠症や精神不安などにも使える点をご紹介しましょう。

加味逍遙散は気のめぐりを整え、不足した血(けつ)を補うはたらきのある漢方薬です。ストレスやイライラした精神状態は全身への気の流れを停滞させ、不眠や不安、動悸や理由のはっきりしない緊張や焦燥感のような、神経系の症状を引き起こすことがあります。
通常、不眠症や不安症には様々な原因が考えられるものですが、加味逍遙散はこのような精神神経の症状をともなう不眠、不安に効果が期待できます。

全身への気の流れの調節は「肝」で行われます。肝臓ではなく東洋医学の五臓の肝です。肝には全身のエネルギー(気)の流れを調節する、血を貯蔵するといったはたらきがあります。上で紹介した「ストレスやイライラが全身の気の流れを停滞させる」のは、ストレスやイライラが肝を傷つけ、働きを弱らせることによります。こうした状態は「肝気鬱結(かんきうっけつ)」と呼ばれます。肝は不調になると血の循環にも影響をきたします。また逆に肝の失調自体が精神的な怒りや、苛立ちを生んだりもします。

加味逍遙散は気のめぐりを整える生薬のサイコやハッカを含み、気の滞りにともなって現れる血虚(血の不足や滞り)にも対処する生薬で構成されています。そのため特に不安やイライラなどの精神神経症状や、それが原因となっている不眠症の方に向いています。

これらの症状は、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる場合が多いですが、症状や体質が合えば男性でも効果を期待できます。

季節を五行説で表わした五季(春、夏、土用、秋、冬)では、対応する五行の臓腑に変動が起こりやすいといわれています。「肝」は「春」と同じ五行説の「木」に属すため、春は肝の調子が狂いやすい時期です。毎年春に不調になる方は、肝の養生も心がけてみましょう。 

不眠や不安に用いる漢方薬はたくさんありますが、いずれも不眠、不安に対してピンポイントで強い作用を期待するものではなく、幅広く周辺症状と合わせて体質から改善していくことが特徴です。症状や体質に合わせた漢方薬を服用することが重要ですので、薬局などでよく相談して自分に合う漢方薬を探しましょう。

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